コミュニティとは? 辞書にはない、新時代のコミュニティ論

共有する!
Share on Facebook
Facebook
Share on Google+
Google+
Tweet about this on Twitter
Twitter

インターネットが発達した世の中では、オンラインとオフラインの境がどんどんと薄くなってきているように感じます。

そんな中2018年はオンラインサロン元年ということで各種メディアでオンライン上の“コミュニティ”というが注目を集めました。

ただ、そもそも“コミュニティ”とは一体なんなのでしょうか。オンラインサロンの運営だけでなく、オンラインの超進化によって一層深刻になるであろう「人間の心の居場所」に関する課題に対するヒントもここに隠されていそうです。

詳しくみていきましょう。

コミュニティとは

コミュニティとは

“コミュニティ”の定義は時代と共に変化していく流動的なモノであるとすでに推測がつきますが、果たして辞書や社会学ではどのように定義しているのでしょうか。甚だ疑問であります。

辞書ベースのコミュニティ

オンライン辞書である「Wikipedia」と昨年10年ぶりの改定をされた「広辞苑」における“コミュニティ”の定義はこちら

コミュニティ(英語:community):英語で「共同体」を意味する語に由来。同じ地域に居住して利害を共にし、政治・経済・風俗などにおいて深く結びついている人々の集まり(社会)のこと(地域共同体)。日本語では「地域共同体」が「地域社会」をも意味し得うるため、転じて国際的な連帯やインターネット上の集まりなども「共同体」あるいは「コミュニティ」と呼ばれる。(一部抜粋)

引用元:Wikipedia

 

コミュニティーcommunity①一定の地域に居住し、共属感情を持つ人々の集団。②アメリカの社会学者マキヴァーの設定した社会集団の類型。個人を全面的に吸収する社会集団。(一部抜粋)

引用元:広辞苑

Wikipediaと広辞苑で共通しているのはコミュニティが「一定の地域に居住し、利害を共にする人々の集団」というところです。現代の日本に当てはめてみると、自治会や隣人関係、また、小・中学校も“コミュニティ”と言えるでしょう。

「居住地」というのは誰もが持っているもの、むしろ生きていく上で持つことを強制されているものであります。その上で関係が構築される“コミュニティ”好き嫌いの選択の余地がありません

“オフライン”を主とした定義付けがされる辞書ベースの“コミュニティ”は少し古いような気がします。

社会学から見たコミュニティ

社会学の視点からコミュニティをみるというのは、社会学が「社会の関係や組織の現象や法則などを対象とする学問」であるからです。

そして、その中でも有名なのがアメリカの社会学者の「マキヴァー」です。広辞苑の②にも出てきていますね。

彼の定義する“コミュニティ”とは

“一定の地域のうえに展開される自生的な共同生活”

ここでポイントなのが「自生的」というところです。自生的とは人為によらないで自然に生じるということで、これも自然=半強制と言ったところが強いでしょう。

ただ、一方でオンラインにおけるコミュニティも「自生的」なところが無い訳ではありません。例えば、Twitterのフォローは基本的にオフラインで構築されたコミュニティから波及して新たなコミュニティが構築されます。

これはいわば、作られるべくして作られたコミュニティではないでしょうか。もちろん、オフラインの繋がりがない人をフォローし、そこから生まれる“コミュニティ”もあります。

しかし、極端に言えば、「昔よりも幅が広がっただけ」であると定義づけることもできます。現代のオンライン上のコミュニティは一定の地域インターネットという仮想空間に移行されただけかもしれません。

エスニック・コミュニティ

エスニックコミュニティとは人種や民族ごとに形成する集団のことです。日本では見られませんが、アメリカなどの多民族国家ではよく見られるコミュニティで相互扶助的な役割を果たしてします。

よく海外の映画で、黒人同士で集団を作っていたり、ラテン系・ヒスパニック系で話を進めていたりするような場面が見られます。それすなわち「エスニック・コミュニティ」です。

ここまで紹介してきた“コミュニティ”の定義と比べ少し異質なものでありますが、このような潜在的、先天的な要因によって生まれるコミュニティ内の繋がりは強くなる傾向にあります。

ズームアウトして考えると“女子会”も一つの“エスニック・コミュニティ”とも言えますよね。そう考えると日本における現代のコミュニティのヒントがここにも隠されていそうです。

今、“コミュニティ”が注目される2つの理由

コミュニティ 理由

少し論点がずれているように思われる人もいるかもしれませんが、定義が固定されていない“コミュニティ”という言葉を理解するのに「今」を知ることは必須条件なのです。

① リアルとネットの混同

ご存知の通り、日本では少子高齢化が進み、労働人口が減少しています。それを受けオンラインに任せることのできることはできるだけ任せコストがかかるオフラインの活動を減らそうという動きがあります。

“コミュニティ”もその例外ではなく2018年には“オンラインサロン元年”と言われるほどオンラインコミュニティが盛り上がりを見せました

ただ、問題はまだまだ山積みで、炎上するオンラインサロンもしばしば。というのも、そもそもコミュニティは“存在”の定義であり、“何かを得られること”が条件として含まれていません。

しかし、本記事で確認したオフラインにおける“コミュニティ”は「心の充足感」という大きなメリットがあり、みなさんもそれらを享受しているはずです。

このギャップが「オンラインサロン」を難しくさせているのです。リアルとネットの混合にはまだまだ課題がありそうです。

② コミュニティがビジネスを成長させる

コミュニティはビジネスの観点からも必要不可欠な存在であります。

例えば

・商品開発のためのユーザー、商品へのファン化
・コミュニティをリソースとした人材採用
・業界でコミュニティを形成し新規事業を形成する

特に最近注目され始めている“フリーランス”という働き方と“コミュニティ”との関連性は強く、コミュニティの質がビジネスの質と言っても過言ではないでしょう。

しかし、その実態を捉えることはまだまだ難しく、企業もうまく利用できていないことがほとんどです。

ですから、まずはコミュニティを細かく分解して学び、再構築することで自社の商品やサービスとひもづけていくことが先決でしょう。

現代の“コミュニティ”とは

現代のコミュニティとは

“強制力のない確かな繋がり”

であると思います。これまでの定義の特徴は“血縁関係”や“地域”といった半ば強制的に形成されたモノでありました。

しかし、「リアルとネットの混合」や「労働人口減少によるビジネスへの併用」から“生きづらいコミュニティ”に属さずとも生きていけることができるようになってきています。

また、「友達の友達」にも繋がりやすくなったことで、“確かな繋がり”も少しづつ担保されてきているように感じます。

“コミュニティ”の進化とその先に注目しながら、“今”のコミュニティは一体何なのかを定義づけていくことが重要となるでしょう。

共有する!
Share on Facebook
Facebook
Share on Google+
Google+
Tweet about this on Twitter
Twitter

とげぞう(平沢岳史)

Japan

大学2年で中退し、webライターの仕事に出会う。フリーランスでお金を稼ぎながら、起業に向け様々な事業を進行中。愛知県出身、やさしいかくめいラボ所属、取材などのお仕事依頼常時受付中。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です